前編から続編の一括目次です。(黄色のページは前編、青のページは続編です。)
今までの内容が一覧できるので興味あるところをご覧ください。
現在は従来の課題から少し脱線しています。
今回は目線を変えて、中国語の発音に関する話題に転じた15回目です。
紛らわしい発音のシリーズで、今回は qiaとcha です。
qiaもcha も “ チァー” と読めそうですが本当はどのように読むのでしょう。
qia は日本語の発音の “ チァー” とほぼ同じですが、i 付いているので、
唇を横に引いて “チ” と発音後 “ ア ”を発声します。
“ア”は日本語の“ア”より口を大きめに開けて発声します。
chaのchは巻き舌音です。
舌の先端を上あごにくっつけた状態で息を強めに吐きながら発音します。
舌の先端は極端に奥側にすると早口ができなくなるので、
早口ができるくらいの奥側に舌の先端をくっつけます。
(実際はゆっくり読むときはかなり奥のほうまで舌を丸めて効果音を増強させますが、早口になるにしたがって舌先は前側に寄ってきます。舌先の位置をいろいろ変えてみて試してみて、自分の気に入った場所を探してみてください。)
口の中は口蓋(口の中の上側の壁)を下げて口の中の容積を小さくして、
奥歯の上下を軽くかみしめ、舌を上側に丸めて口蓋の中ほどにくっつけ少し強めに息を吐きながら、口の開きは、”e”の形で“ チ” と発音後、口を開いて“ア”を発声しますと、chaの発音になります。
発音は前半の“チ”を “こもって、かすれている” ような 感じが出ればOKです。
それでは qia と cha の漢字の分布を見てみましょう。
当ブログで取り上げている漢字では、qia の漢字は4声しか有りませんが、
実際には1,2,3声の漢字もありますので確認してください。
また、cha の3声の漢字も取り上げていませんので、これも確認してください。
30,qiaとcha
次に、qia と cha の漢字を抽出したリストを添付します。
当ブログで取り上げている漢字は 9個有ります。
15,qiaとchaの漢字リスト
上記の添付のリストからでは、4種類の発音しかないので、
当ブログでは取り上げていない漢字も入れて発音を聴いてみましょう。
1, 掐 qia1 摘む、摘み取る
2, 叉 cha1 フォーク
3, 拤 qia2 両手でぐいとつかむ
4, 茶 cha2 お茶
5, 洽 qia4 相談する、交渉する
6, 差 cha4 同じで無い、ちがう、足りない
この発音例は巻き舌音効果が少し足りない感じがするかもしれません、
もう少し強調したほうが相手が分かりやすいでしょう。
正確な発音をするには、英文字のアルファベットとウムラウトのついたuを借用したピンインの発音方法を理解し、発音ができるようになりましょう。
ピンインは英語読みでもなく、日本語のローマ字読みでも無いので、面倒でもピンインの表している発音方法を理解することは大変重要です。
日本語と同じような発声も有りますが、日本語と中国語は異なる言語ですので
最初は面倒でも、ピンインが表そうとしている発音方法を正しく理解して発音練習をすることが大切です。
最終的に、自分の発音が正しいかどうかは、やはりネイティブの方に聞いてもらうのがいいでしょう。
独学があまり進まないうちに、自分の発音を試しながら修正していくのが良いと思います。
前編の「中国語ピンインと声調を簡単にマスターしよう」の内容と、
現在までの続編の内容がすべてこの教材に入っています。
ブログではこの教材の中から都度一部を切り出して掲載しています。
Excel教材は、声調と子音及び母音に番号を付けてあるので、
ソート機能や並び替えの機能を使って自分が使いやすい教材に変身させることができるのでとても便利で効率的に学習ができます。
現在は、少し横道にそれて、紛らわしい発音についてブログを展開していますが、続編で行っている母音別に覚えていく方法は、ピンインが同じで声調が異なる漢字を学習しているので、とても効果的に身につく方法だと思います。
そして、これを読み上げている教材を使えば、聴いた分だけ確実に身につくので
これ以上合理的に声調とピンインをマスターする方法は他には無いはずです。
以上で続編その75は終わりです。次回は qu と chu です。