中国語ピンインと声調を簡単にマスターしよう8

前回フレーズ集の、母音と子音のbとpの部分を添付資料で掲載しましたので、その説明をします。再度資料を掲載します。
中国語教材内容最初版フレーズ抜粋170414

最初の列は、通し番号で、1から2148まで有ります。
つまり2148個の漢字を覚える訳です。
2列目は、ピンイン+漢字+声調 が表示されています。
これは同じ漢字でも声調が異なったり、読み方が異なるものが有るので、
それを区別するために、このような表記の内容にしています。
これが有効な効果として、例えば“「好」という漢字をこのExcel表の中の3列内で検索すると1112番目と1113番目に「好」という漢字が有り、
3声と4声の違いで意味が異なる事が判ります。

もう一つの例として、「会」という漢字を3列内で検索すると、
1085番目と1186番目に「会」という漢字が有り、
1085番目は kuai会4で「統計する」という意味。
1186番目は hui会4で「チャンス,出来る」という意味になる事が判ります。

即ち、第2列目は、漢字を特定する為のコードになっている訳です。
言ってみれば「マイナンバー」みたいなものです。

3列目は、漢字です。

4列目は、子音の通し番号。5列目は、母音の通し番号で、同じ子音で始まる漢字を抜き出したり、同じ母音を持つ漢字を抜き出したりするときに便利です。
また漢字を、母音から始まって最後子音のsまでを9列目の声調とコンビにしてソートすると、きれいに並び替えが出来ます。

6列目は、ピンイン。7列目は、中国の漢字の日本語での意味です。

8列目は、同じピンインで同じ声調の漢字が複数個有る場合の、
フレーズの中に出て来る順番です。
この表を必要に応じてソートする時、
同じピンイン、声調を持つ漢字の順番が正しく配列されるようこの列を加えています。

9列目は、声調。10列目は、子音のキーワード又は、母音の声調キーワードです。

11列目は、母音のキーワード。12列目は、フレーズです。
正しい日本語ではないフレーズも有りますが、「記憶術」の有力な方法である、「連想法」と「ショッキングな言葉」をイメージしてフレーズを作りました。
頭の中で場面をイメージしながらフレーズを覚えて戴きたいと思います。

13列目は、その漢字を使った単語例です。一つの漢字に対して一つしか例を載せられないのは残念ですが。いずれはその漢字を含む複数の常用単語をこのリストに加えて、更に便利で活用できる表にしていきたいです。

14列目は、その単語の発音。15列目は、その単語の日本語の意味。
という順番で構成されています。

表記上の留意点

  1. 声調の表記はピンインの後に数字の12340を付加して声調記号としています。
    通常はピンインの上に声調記号が付いていますが、
    私の教材は全て数字で声調を表しています。
    中国語の漢字で声調記号の付ける場所は、
    ルールが有って、下記のルールに従って付加されます。
    1,母音 a,e,o,i,uの上に付ける(敢えて王様に言う
    2,複数母音が有る時は、上記の順番で付ける。
    3, iu 、uiの場合は後の母音に付ける。
    このルールは難しくないので、数字で声調を表しても混乱は生じないと思います。
  2. 声調別の色分け
    1声は茶色。2声は赤色。3声は青色。4声は黒色
    の色分けで、声調が一目で解るように色分けしています。
    視覚への印象を強くして、直観的に判りやすくしました。それでは実際のフレーズ表を見てみましょう。

 

ここからは実際のフレーズ表を見ながら説明します。

先頭は er而2 の漢字です。
次の er儿2 も同じ2声の発音ですね。
その次はer尔3 とer耳3で 今度は3声です。
その後はer二4で4声の発音です。

erというピンインで3種類の声調の漢字が並んでいます。
いずれもピンインはerなのでキーワードは「耳」になります。
声調は2声が「斧」3声が「エメラルド」4声が「生き埋め」がキーワードなので、
漢字の意味とキーワードをつなげてフレーズを作っています。

而、儿」の漢字は
その上(=而)子供の(=儿)耳を(=er)斧で(=2声)切り落とす。
“その上”と”子供”は erの2声

尔、耳」の漢字は
たまには(=尔)耳に(=耳とer)エメラルド(=3声)を飾る。
“たまには”と“耳”はerの3声

「二」の漢字は
「二つの(=二)耳で(=er)生き埋め(=4声)の話を聞く。」
=“数字の二”はerの4声

というように、中国の漢字が書けなくても、日本語の意味が中国語の発音で解る訳です。
もちろん中国の漢字も理解できた方が良いのは言うまでも有りません。
フレーズにより、日本語の意味(=中国の漢字)とピンインと声調が連動していることが理解できると思います。

子音の例としてbaiを見てみましょう。277番目からです。

」の漢字は
白は(=白)、愛(=ai)する人の、帽子(=bの2声)の色。
”白“はbaiの2声

百、摆」の漢字は
百回も(=百)揺らした(=摆)ベッド(=bの3声)で、愛(=ai)を並べる。
” 百“と”揺らした“はbaiの3声

「败、拜」の漢字は

「敗れても(=败)、拝み倒して(=拜)ビール(=bの4声)を愛ちゃん(=ai)からもらった。」
=“敗れる”と“拝む”はbaiの4声

というように、自然な感じでピンインと声調がマスターできますね。

添付のサンプルで少し試してみてください。
最初から100%覚えようと頑張らなくてもいいです。
フレーズの内容を想像しながら楽しんで進めてみてください。
従来の反復学習方法に比べ、すごいスピードで覚えてしまうのを実感できるでしょう。

次回は”All in表”を紹介します。