中国語ピンインと声調を簡単にマスターしよう36

97回~93回の試験問題の中からピンインと声調の問題を取り上げてみましょう。

ピンインと声調に関係する問題を、いろいろ考えずにそのまま回答を求めようとするには、
各単語のピンインと声調が解からなければ回答できません。
試験場では気持ちが高揚しているので、普段は当たり前のように出て来る発音も、
答案用紙に向かうと疑心暗鬼になってしまい、どれが正解なのか迷ってしまいます。

このような状況で効果を発揮できるのがフレーズによる記憶です。

フレーズには漢字の意味とピンインの子音と声調のキーワード、それに母音のキーワードという3つのワードが組み込まれているので、そのどれかのワードに記憶がヒットすれば、フレーズが出て来ます。

普段から、何度も聞き慣れ、使い慣れている単語なら、読み方は直ぐに判りますが、
中国語を学び始めて間もない人にとって、特に声調を覚えるのはとても難しい事です。

以前の私も、この声調の壁を乗り越えられず、中国語の習得を一旦はあきらめました。

しかし、どうしても必要性に迫られて、自分で確実に覚えられる方法として、
2種類のキーワードと漢字の意味を連結して“フレーズ”を作って覚えることを始めたら、
ピンインと声調が一体で覚えられかつ忘れにくいので、
以後は学習した都度フレーズを加えてきました。
結果、2100語を越える漢字のピンインと声調をマスターする事が出来たのです。

しかし一旦覚えた、フレーズも、忘れてしまいがちなので、
“読み上げ”と“曲で聴く”という、いつでも耳から聞くだけで、
記憶をよみがえらせる方法を考えました。

“読み上げ”は、漢字の読み方、キーワードに続きフレーズを3回繰り返して読み上げます。読み上げている途中に、自分でその発音を何度か口に出して繰り返すと、なんとビックリ自然に身についてきます。とても便利なツールだと自画自賛しています。

“曲で聴く”のは自分の趣味も兼ねて作ったツールですが、簡単に楽しく聞けるので、
今でもたまに聴いて、記憶をよみがえらせています。

このように長々説明している理由は、フレーズを利用して一度学んだことの有る漢字なら、
必ずそのピンインと声調は頭の中に記憶されていて、引き出すことが可能であるということです。

単純に反復学習で覚えた事は、一旦忘れてしまえば、なかなか記憶は戻ってきません。

しかし、フレーズで覚えた漢字は、キーワードを予め決めてあるので、記憶が戻って来るチャンスが多いのです。

さて、中検3級のピンインと声調に関係する問題は、二文字の単語の読み方です。

漢字の声調は、軽声を除いて4つですから、漢字2文字の声調の組み合わせは、
4×4=16通りですね。正確な組み合わせは1つだけです。

漢字2文字で構成される単語類は山の様にあるのですから、正しい声調の組み合わせをそのまま覚えるのはとても難しいです。

普通は、正しい声調の組み合わせを何度も繰り返して復唱したり、音声教材を繰り返し聞いたりして覚えていくのですが、この道のりは、かなり長くて遠いです。

私は、趣味でギターを弾きます(下手の横好きですが)
クラシックの曲で“アルハンブラの想い出”は好みの1曲でよく弾いていたのですが、
新しくテニスを始めて、半年くらい弾かない期間が有り、たまには弾いてみようかと思って、弾き始めたのですが、先ず指が思うように動きません。
そして曲の途中でどうやって引いたのか、思い出せなくなってしまったのです。
以前よく弾いていた時は、指が勝手に覚えていてスムースに引けたのですが、
半年お休みしたら、途端に思うように弾けなくなってしまったのです。

多分これは、語学にも通じる事だと思います。
間隔を空けずに少しずつでも続ける事が非常に重要だと感じた次第です。
日常で中国語をよく使っている人なら、どんどん力量はアップしますが、
趣味として中国語を学ぶ場合、継続的に能力をアップさせ続ける事は難しいことです。
効率的に能力をアップし続けるには、一度学んだピンインと声調を忘れずにキープし続ける事が必要です。
時間的に制約の多い現代生活において効率的な学習法を取り入れる事が必要だと考えます。

中検3級の97回=93回の5回分で出題された二文字の単語150個を抽出してみましたので、参照下さい。

添付のpdfを参照下さい。(フレーズの中で、対象漢字は太文字で示してあります。)

中国語検定3級の単語

漢字をフレーズで覚えると このような問題はとても簡単でしょう!

私のプロフィールその4