「中国語ピンインと声調を簡単にマスターしよう」の続編 112

長い沈黙を続けておりましたが、久しぶりの投稿です。
投稿がワンパターンになってしまったので
お休みをしてしまいました。

この長い休みの間は、新しい興味探しをしていました。
その中の一つはナンバープレイス(ナンプレ)の解法を
パソコンで行う方法を考えていました。

それもひと段落ついたので久しぶりに投稿します。

順番からいくと今回はei(営業)の漢字からのはずですが、
それはもう止めにして、今まで紹介してきた内容を凝縮し、最短時間で最大効果を生み出す学習方法を紹介しようと思います。

が・・・・・。

その紹介の前に、ナンプレをパソコンで解くという自己満足的な話をします。
ナンプレを知らない人もいると思いますが、ナンプレは簡単なルールで1から9までの数字を縦9マス横9マスの合計81のマスに埋めていくゲームというかパズルです。
簡単な問題から超難しい問題まで有っていろいろ楽しめます。

今回パソコンでナンプレを解くという課題で、私が挑戦した内容は
(1)鉛筆で数字を入れる代わりにパソコンに数字を入れる。
(2)数字を入れた後、次に判明する数字を表示させ、その数字を代入すると               さらに次の判明する数字を画面に表示させ、その数字を代入していく。
(3)次に判明する数字が無い場合、可能性が2か所のものを表示させる。
例えば1が入るのはA1かA5のどちらかとか、3が入るのはB3かB9のどちらかといった2か所のどちらかに必ず入る数字を表示させるものです。

ここまでは普通鉛筆を持って解いてゆく過程と同じなので通常の問題は簡単に解けますが、仮数字を置かなければ解けない問題を
(3)で仮において解く方法は、最終的には解けますが、長手番となりかなり面倒なのでもっと簡単解ける方法は無いかと思考しました。

そもそもヒントの数字が与えられた段階で答えは通常一つなのですから、
わざわざ数字を一つずつ入れなくても、全ての数字の配列は決定されているはずです。

試行してみたのは、A1から始まった場合のB,C,D,E,F,G,H,I列の全部の組み合わせを抽出。以下同じようにA2から始まった場合のB,C,D,E,F,G,H,I列の全部の組み合わせを抽出。以下同様にA3~A9までの組み合わせを抽出して、ヒントの数字に適合する組み合わせを抽出する方法です。
(4)
この方法を上記(1)(2)(3)で使ったようなExcelの関数機能を使って機械的な作業で問題が解けるようになりました。
複数回答の場合はその全てを抽出できます。

しかし(4)の機械的な作業は思った以上に手間と時間が掛かり、問題を解く意欲より嫌気の方が優先してしまうので、自動計算をさせようと思いました。

そこで今まで存在は知っていましたが内容は知らなかったVBAを使おうと考えました。
本屋さんに行ってそれらしき本を購入し本当に1からの出発でした。
最初は全然うまく作動しなかったプログラムも試行錯誤とネットからの情報で少しずつ動くようになった時は、面白くもあり嬉しくもなりました。

正誤の判定、フィルタの掛け方、コピー貼り付け等一つ一つ試行錯誤しながらの進行でしたが半年余りの苦闘で自動計算が可能になりました。

プログラムの構成は、まったくの初心者が作った構成だとは思いますが、
ヒントの数字を入力するだけで問題が解けるという目的は達成できました。

ナンプレは本来このような手段ではなく、自分の頭を使って解いてゆくゲームなのですが、与えられたヒント数字の段階で何故解が一つに成るのかが不思議でその原理を知りたくていろいろやってみた結果です。

簡単な問題はアットいう間に計算が終わりますが、難しい問題はかなり長い時間
パソコンが考えて答えを出します。

ネットを見ると、問題が与えられたら、数字を順番に入れていって問題を解くという方法がとられているケースが多いようです。
しかし
この方法だと単に問題を解くということが主眼で、複数解がある場合、
正確に何個複数解が有るのか判りにくいと思われます。

以上のようなツールを使うと、難しい問題も作成できるようになりました。

作った問題を2つ掲載しますのでチャレンジしてみて下さい。

2つの問題は同じ数字が入りますよ。

A B C D E F G H I
1 4 6
2 8 1 9 7
3 6 5 8
4 3 7 5
5 2 3
6 8 1 5
7 4 2 6 1
8 9 7
9 4 9
A B C D E F G H I
1 7 1 9 6
2 4 2
3 6 3 5 8
4 9 7 8
5 1
6 6 3 5
7 6 7 5
8 7 4 3
9 8 9

以上は長い間ブログをお休みにしていた言い訳の一つでした。

 

ブログの回数も大分多くなってしまい、すでにマンネリ化してしまったので、
ぼつぼつエピローグに移ろうと思います。

中国簡体字の2100個以上のピンインと声調を簡単にマスターし
しかも忘れない方法について延々とストーリーを繋げてきました。

日本語が使える強みを生かし、日本語で中国漢字のピンインと声調を完璧にマスターする方法は、従来には無かった画期的な中国語の学習方法といえるでしょう。

今まで紹介してきた概要は

第1回から36回までは
「中国語ピンインと声調を簡単にマスターしよう」の紹介。

第37回から119回までは
子音を声調別にピンインと声調のマスター。

第120回は辻田正雄先生の「軽声について」の論文紹介。

第120+1回は新年のお年玉「2文字漢字の声調確認表」

2020年1月4日からは続編が始まりました。
この続編では母音をキーにしてピンインと声調のマスターを行ってきました。

そして続編の第53,54,55回では自作の曲を押し売りしています。

続編の56回から60回は母音がオリンピック(ao)で子音がt,n,l,g,k を紹介してきました。

続編の第61回から87回までは、「間違えやすい発音、紛らわしい発音」につい発音の方法を紹介しました。

続編の第88回からはまた母音をキーにしてピンインと声調のマスターを行って
111回まで掲載してきました。

そして今回は第112回ですが、ぼつぼつこの辺りで切り上げようというという
気分になりました。

今まで長々とキーワードについて都度、しかもしつこく説明をしてきましたから、このブログを読まれている方はキーワードが既に頭の中に入っていると思います。

いよいよこのキーワードがその性能を100%発揮する段階です。

本ブログのエピローグである集大成版は、母音をキーにした読み上げです。

同じピンインでも1声か4声までを順番に全て読み上げますので、
声調の違う漢字もこの読み上げで確実にマスターできます。
フレーズは3回繰り返して読み上げるので頭に残りやすいです。

母音の数は全部で35個有るので、MP3ファイルも35個有ります。
これも提供教材に加えて、教材の最終とします。

全部聴いても4時間を切る時間です。
これで2100個以上の漢字の声調とピンインがマスターできるようになります。

読み上げの台本はExcel教材のシート12の内容です。
台本を見ながらこの読み上げを繰り返して聞けば、2000個以上の漢字の発音はバッチリ習得できます。
是非この方法を利用していただき、中国語マスターに活用していただきたいです。

サンプルを掲載します。

サンプルは 母音が 外(そと)uai です。
MP3の読み上げを「フレーズだけの機械読み 外uai 」を開いて聴いてみて下さい。

読み上げのMP3、


フレーズだけの機械読み 外uai

16個だけの漢字では有りますが、教材を見ながら読み上げを聴いて
ピンインと声調が難なくマスターできる感覚を実感してください。

ここで、今更ながら少し説明をします。

母音が外(uai)の4番目の
「会計は、箸で速やかに固まりを外のキリンにあげている。」というフレーズが有りますがこのフレーズの中にある。
「会計、箸、速やか、固まり」の意味の4つの中国語の発音は同じで、
その発音は、母音が「」で子音が「キリン」です。
母音の「」は wai(uai) で子音の「キリン」はkの4声ですから、
発音は
kuaiの4声となります。そして対応する漢字は、「会筷快块」の4つです。

そしてこのフレーズの漢字を使った例が右の欄に記載されています。
会计kuai4 ji4<会計>
筷子kuai4 zi0<箸>
赶快gan3 kuai4 <早く、急いで>
快乐kuai4 le4 <愉快、楽しい、快楽>
快餐kuai4 can1<ファーストフード>
一块儿yi2 kuai4 er0<一緒に>
漢字を一つ覚えただけでは役に立たないので、その漢字を使った用法を知ることは重要です。

さらにこのフレーズを使った学習方法が有効なのは、
紛らわしい発音が間違いなく覚えられる事に有ります。

例えば chang2 とcheng2 の漢字は?

先ず、chang2の漢字は母音が「スバル」(ang)と子音が「腸ねん転」(ch2)を含むフレーズになりますから、このキーワードからフレーズを連想すればいいわけです。

「常に長い腸を味わえる代償は、スバルに乗ったら腸ねん転になった。」
のフレーズから
「常に、長い、腸、味わう、代償」の意味の漢字は「常长肠尝偿」となります。

一方cheng2ですが
cheng2の漢字は母音が「エンジェル」(eng)と子音が「腸ねん転」(ch2)を含むフレーズになりますから、このキーワードからフレーズを連想すればいいわけです。

「オレンジの城が完成して、誠意ある承認工程に乗れば、エンジェル腸ねん転が治る。」のフレーズから
「オレンジ、城、完成、誠意、承認、工程、乗る」の意味の漢字は
「橙城成诚承程乘」となります。

もう一つ例を挙げましょう。

si とsu の発音も紛らわしい発音です。4声の漢字を比べてみましょう。
si4は「」(i)と「詩人」(sの4声)がキーワードです。
「寺では似ている四人の一人詩人になる。」のフレーズから
「寺、似ている、四」の意味の漢字が「寺似四」となります。

一方su4は「踊り」(u)と「詩人」(sの4声)がキーワードです。
「宿のビニールの素を、高速で訴える踊り上手な詩人。」のフレーズから
「宿、ビニール、素、高速、訴える」の意味の漢字は「宿塑素速诉」です。

ピンインと声調から中国語が判ってしまうなんて従来の学習法には有りませんでしたね。

今までの反復学習や、用例の丸暗記は膨大な時間を費やしますが、
フレーズで覚える方法なら簡単にしかも正確にマスター出来ますね。

最後に教材の紹介です。
教材紹介(2021年11月10日版)

私が考案した学習方法は、今でも画期的だと自画自賛しています。
是非皆さんもトライしてみて下さい。

今まで長い間 閲覧してくれた皆様に感謝いたします。
ありがとうございました。

以上で、「中国語ピンインと声調を簡単にマスターしよう」のシリーズは中締めとします。