「中国語ピンインと声調を簡単にマスターしよう」の続編 その67

前編から続編の一括目次です。(黄色のページは前編、青のページは続編です。)

今までの内容が一覧できるので興味あるところをご覧ください。
前編と続編~60の目次

従来のパターンから少し目線を変えて、中国語の発音に関する話題に転じた7回目です。

紛らわしい発音のシリーズで、今回はfuとhuです。
日本語のローマ字では同じ発音の“フ”ですが、中国語では発音方法が違います。

子音が f と h の発音方法は、前回説明したので、今更新しい課題にすることはないかもしれませんが、間違えやすい発音なので再度説明します。

前回の説明の繰り返しになりますが、ハッピーバースデイの誕生会でロウソクの火を消すときに口先をとがらせてフゥーと息を吹きかけますが、このフゥーは f でも h でもありません。

この口の形は cu や su や zu の発音の時に使います。

fu の発音方法は、上の歯で下唇を噛んだ状態から、勢いよく下唇を前に向かって発射の瞬間 u  (ウ)を発音します。

一方 h の発音は、口先は半開きで喉の奥から声を絞り出す感じで息を吐くときに
hu (フ)を発音します。口先は全然使いません。

fuとhuの漢字の分布を見てみましょう。
22,fuとhu

次に、fuとhuの漢字を抽出したリストを添付します。
当ブログで取り上げている漢字は 33個有ります。
7,fuとhuの漢字リスト

それでは実際の発音がどのように聞こえるのか聴いてみましょう。
上記の添付のリストの中から、声調別に6つを選んでみました。
これらの漢字の発音を順番に聴いてみましょう。

1,     夫     fu1    夫

2,     呼     hu1    息を吐き出す、呼ぶ

3,     浮     fu2    浮く、浮かぶ

4,     湖     hu2    湖

5,     腐     fu3    腐る、豆腐

6,     虎     hu3    虎

7,     父     fu4    父、お父さん

8,     互     hu4    互いに

続編その66と 今回の その67は f とh の発音について紹介しました。

漢字を読むのに、子音が f なのか h なのか、声調は何声かを棒暗記するのはとても大変なことだと思います。
フレーズを活用して時間の浪費を省き、浮いた時間を有効に使って楽しいことをしましょう。

漢字のピンインと声調を簡単にマスターすることがこのブログのテーマです。
簡単にマスターするプロセスとして推薦する方法は以下の通りです。
(1)子音別、声調別のフレーズ表を見て、どんな漢字が有るのか確認し、
その漢字の意味、読み方(ピンインと声調)その漢字を覚えるフレーズを一読します。

(2)フレーズの読み上げを聴いて、漢字をイメージします。イメージできない漢字はメモっておきます。
(3)イメージできなかった漢字の確認をします。
(4)漢字の書き方の説明入りのフレーズ読み上げを聴いて、自分のイメージの確認をします。
(5)たまに忘れ防止のためにフレーズの曲を聴いてみます。
以上の5つのプロセスを適宜行えば2147個の漢字のピンインと声調が短時間でしかも忘れにくくマスターできます。

実際会話の時には、漢字をいちいち覚える必要はないのかもしれませんが、
漢字の持つ意味を理解することでニュアンスの違いが判るので、
幅広い表現ができるようになると考えます。

中国語の漢字と日本語の漢字は共通点が多く、日本人は漢字を知っているので、
読み方さえ解れば、他の外国人より簡単に中国語が使えるはずです。

読み方でも特に声調をマスターするのは大変です。
一見回りくどい方法のように感じるかもしれませんが、フレーズで読み方を覚える方法は従来にない独創的かつ画期的な方法だと思います。
読み方の不確かな漢字が有ったら、その漢字のフレーズを見てみれば、
次からは正確に使えるようになります。機械的な反復学習は必要ありません。
フレーズで正確な発音(ピンインと声調)を都度心がけていれば、次第にフレーズに頼らなくても正確な発音が身についてきます。
是非活用して会話が楽しくできるようになってほしいです。

教材の紹介です
教材紹介(2020年4月19日版)
前編の「中国語ピンインと声調を簡単にマスターしよう」の内容と、

続編の内容がすべてこの教材に入っています。
ブログではこの教材の中から都度一部を切り出して掲載しています。

以上で続編その67は終わりです。次回は liとriの発音です。